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【書評】タイタンの妖女

 以前、タイゾトンからおすすめの本をもらいまして、東京出張の合間に読んでました。結構な厚みの本だったのですが、後半は完全に飲まれて、一気に読み上げてしまいました。

 内容はSFなのですが、序盤であらすじが語られるという不思議な展開をとります。その中にも伏線がいろいろと織り交ぜられていて、最後は意外な結末が待っていて・・・

 なんか、「20世紀少年」と共通項が結構ある気が。運命に翻弄される登場人物や変な宗教とか。もしかしたら浦沢直樹もよんでいたかもしれません。

 惜しむらくは、訳がちと古く時代錯誤な言葉が読むのに多少苦痛だったのと、英語という言語特有のシャレが随所に散りばめられてて(多分)本当の楽しさは享受できなかったてくらいでしょうか。英語が読めれば、なお面白いかも。

ハッピーエンドではないので、万人が好むものぢゃない気がしますが、読めば不思議な世界観にどっぷりはまってしまいます。

タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫 SF 262)
タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫 SF 262) カート・ヴォネガット・ジュニア


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2008年02月08日 | 書籍 | トラックバック:0 | コメント:0

【書評】ハンニバル戦記

 1巻から読み始めてる「ローマ人の物語」もついにハンニバルまで来ました。ていうか、1巻読み始めたのって、去年の3月なのね。む〜なかなか読み進まないものだ。そういや、正月に特番までやってましたな。

 3〜5巻の主人公は何と言ってもハンニバル・・・のはずですが、個人的にはスキピオの栄枯盛衰が印象的でした。ちなみにその後も読み始めてるのですが、スキピオの血脈はその後も脈々と続いていくのですね。できすぎた話な気もするものの、ええ話や。 

にしても、このシリーズ、文庫本となっているのだけでも、すでに31巻、全体のストーリーから推定すれば、40巻はいきそうな感じ。

なげ〜な。

ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上)    新潮文庫
ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上) 新潮文庫 塩野 七生


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2008年01月06日 | 書籍 | トラックバック:0 | コメント:0

【漫画】ブラックジャックによろしく

 また、漫画を大人読みしてました。今回は「ブラックジャックによろしく」。といっても、主人公はブラックジャックのような名医ではなく、新米の研修医で、手術なんてな〜んもできないダメポ。

 この研修医が研修先で回る外科とか内科とかで起こるいろいろな事件をもとに展開されていきます。

 感想を一言で言えば、「酷い」。けど、素晴らしい作品だと思います。

 まず、主人公が「ブラックジャック」でない時点で何も変えられません。故に、全くもって救われない。読んでいくと吐き気がするくらい救われません。ですが、何もできない主人公が何かをしようとしていく姿には心うたれるものがあります。

 全編通して問われていくのがやはり「生」と「死」。例えば、物語の中でガン治療に対して対立する二人の医者が描かれています。その二人は中でこのような議論を交わします。

私は抗ガン剤そのものに反対です。

死は敗北なのでしょうか?

生きることが勝利で、死ぬことが負けだとしたら

人間は負けることしかできない生き物なのでしょうか。

人はいつか必ず死ぬのに・・・

言ってみれば、医学とは自然に逆らう不自然なものなのさ。

死に抗うのが医学・・・・・だとしたら

例え、副作用があろうとも、抗ガン剤を否定する医者は医者ではない。

 主人公はこの二人の相反する意見の間で苦しみまくります。で、答えを模索するんですが、その答えが果たして正しいのか??
ヒーローものなら、非常にわかりやすい。悪い人を良い人が懲らしめる。そのことに対して正しいと言うことに異論を挟む余地はほとんどありませんが、この物語では、主人公の答えが正しいのか、ということに対して答えは出ません。

 生と死という、ともすれば哲学にもなりうる問題に加え、物語では社会的な要因にまで話が向けられていきます。それに答えなんてなく、ここで、主人公と書いてきた人物が出す答えは必ずしも正解ではないのでしょう。

 むしろ、そういう問題が世の中には溢れていて、それを考えないようにしていることに対して問題を投げかけている気がします。

 ともあれ、「良い」か「悪い」かということより「考え」させられたということで、非常に感慨深い作品でした。レビューとかを見ると読むべきでないというような評価も多いですが、僕は読むことをお奨めします。ただ、読み終えて爽快感は全くないですが・・・

ブラックジャックによろしく (13)
ブラックジャックによろしく (13) 佐藤 秀峰


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2007年09月22日 | 書籍 | トラックバック:1 | コメント:0

【読書】20世紀少年

今日もまた、もう何回も見て曲順まで覚えてしまったライブDVD見たり、漫画読んだりゴロゴロ。いかん。これではホンマモン駄目な人みたいや。てか、supercarの解散ライブは何回見ても感動しちゃうんすよ。解散してもう2年にもなるのですね。何回見ても泣きそうになる。

 で、今日も漫画のネタ。今回は「20世紀少年」。有名なので、すでに呼んでる方いるでしょうが、あえて書評ちっくな感じでまとめ。

 例によって、wikipediaによりますとあらすじは


日本が高度成長期のまっただ中の1970年代。夢と希望に満ちあふれた時代。少年たちが空想した世界。地球滅亡をもくろむ悪の組織、東京を破壊し尽くす巨大ロボット。世界は混沌し、滅亡に向かっていく。それに立ち向かい地球を救う、勧善懲悪の正義のヒーローとその仲間たち。こんな下らないストーリーを“よげんの書”と、少年たちは名付けた。大人になるにつれ、そんな空想の記憶は薄れていく。
 しかし、1997年幼なじみの死をきっかけに、その記憶が次第に呼び覚まされていく。そして、世界各地の異変が昔幼い頃空想した、“よげんの書”通りに起こっていることに気づく。出来事に必ず絡んでくる謎の男“ともだち”との出会いによって、全ての歯車は回り出す。悪の組織“ともだち”に、ヒーロー“ケンヂ”は果たして立ち向かえるのか。


 「yawara」、「happy」、「MONSTER」と浦沢直樹漫画に連綿と続く不遇な主人公の努力ストーリーを引き継いでいるものの、特徴的に感じたのが時系列の強引ともとれる飛ばし方と、趣味的なロックへの愛っす。
 前者については、この漫画の骨格にもなっている部分でもありますね。似てるな〜って思ったのがからくりサーカス。あっちの場合は空間的にも飛んでいて、それがまた話を面白くさせていたわけですが、こっちは空間的広がりはあまりないです。
 ただ、面白いな〜って思ったのが、いろいろな人が見た過去や現在で話が紡がれていき、事実が二重三重に語られ出すこと。ちょっと読むだけではなかなか理解できないくらい複雑です。この試みは「MONSTER」の時にそれこそ試行的に入ってきてたように感じますけど、今回はさらに複雑です。

 後者については、もうホント「好きですな〜」、としか言いようなし。何と言ってもタイトルが「20世紀少年」だし、登場人物の女の子が
 

あたしのハートに火をつけてよ

て言っちゃうし。

 作者も学生の時に軽音楽部だったらしいので、ほんとに好きなんでしょうな〜〜

 この漫画、先月に雑誌の方では完結しているのですが、雑誌の方は読んでなかったので、まだ最後を見れてません。「GANTZ」同様、結末が楽しみです。

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2007年08月13日 | 書籍 | トラックバック:0 | コメント:0

【読書】GANTZ

せっかくの4連休なんですが、ボーッとうちで本読んだり漫画見たり。

 今回はヤンジャンに連載中のGANTZという漫画です。あらすじは、wikipediaによると

 

 

主人公玄野計は地下鉄のホームで小学校時代の親友加藤勝を見かける。正義感の強い加藤は線路上に落ちたホームレスを助けようとするが、助けに入った玄野と共に、やってきた電車に轢かれ死んでしまう。 次の瞬間、彼らはマンションの一室にいた。そこには、同じ様に死んだはずの人々が集められていた。部屋の中央にある謎の大きな黒い球。彼らは、その「ガンツ」と呼ばれる球に、星人を「やっつける」ように指示され、別の場所へと転送されていく…。 謎の物体「ガンツ」に集められた、死んだはずの人々。理由もわからないまま、彼らは謎の星人と戦わなくてはいけない。彼らは何故戦わなくてはならないのだろうか。そして、生き延びることができるのだろうか…。


 もう、なんていうか一言で言えば「エログロ」。主要人物が簡単にどんどん死んでいきます。主人公以外の主要人物が全員死んでしまった回もありました。あと、エッチいです。レイプシーンとか普通にありますです。背景は現代的な無関心とか9.11頃に見られたフィクションとノンフィクションの境界の不明瞭感とか、救いようのない背景なんですが、結局命って大事なんですよ、ということを教えてくれる漫画(と思う)。

 後、絵の作り込みが凄いです。背景とか遠近感とかとても素晴らしいです。それと内臓ね。グロいのがリアルなので嫌悪感をもよおす方もいるかもしれないです。
 

 個人的には、ちときついものの、続きがとても気になる漫画です。次の単行本が楽しみ。

GANTZ 1 (1) (ヤングジャンプコミックス) GANTZ 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)
奥 浩哉 (2000/12)
集英社

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2007年08月12日 | 書籍 | トラックバック:0 | コメント:0

【読書】となり町戦争

休みの日に買ってきた本をとりあえず読書。今回は三崎亜記著「となり街戦争」。BGMはRei Harakami「[lust]」。


ある平凡なサラリーマンが自治体間の戦争に巻き込まれて様々な体験をするお話。なんですが、戦闘に関する描写は皆無です。


 賛否あると思いますが、戦争に関する解釈は、いかにも団塊ジュニア的な考え方。リアルな戦争が感じられないまま、地方自治体間戦争の歯車に巻き込まれていきます。


 そんな主人公に、ヒロインはこう言います。p122


 あなたは、この戦争の姿が見えないと言っていましたね。もちろん、見えないものを見ることはできません。しかし、感じることはできます。どうぞ、戦争の音を、光を、気配を、感じ取ってください。

 

 この感覚は戦争を未経験者を親に持つ団塊ジュニア世代以降(ま、僕もそうですけど)の空気を如実に発している気がして、なぜか主人公に感情移入してしまうのです。


 それと、特筆すべきは地方自治体に関する執拗なまでのマニアックな描写。「ノー残業デー」、とか「第5号様式別表2」、とか「再生紙を利用しています」、とか「文書審査」とか云々。作者が公務員との兼業作家というのがもろに出てる訳ですが、ここまでマニアックに書くと民間の人との感覚の違いとかはっきり出るのかもしれません。



 戦争の裏に流れるのが、主人公とヒロインの成り行き。公務員のヒロインと、民間人の主人公。雇用主のヒロインと、雇用者の主人公。非常に複雑な関係が二人の間にはあって、それは、戦争の進行とともに・・・・

 

実は、この作品って去年映画化されてるのですね。主人公役は江口洋介。ヒロインは原田知世ってwwwwおいおいサナトリウム文学ぢゃねっつの。

 

僕だったら、主人公役は迷わず、筒井道隆!!ヒロイン役が悩むところですが、麻生久美子か香椎由宇ってところでしょうか・・・

 

話が横道に逸れましたが、作者が九州の人と言うこともあり、風景の描写とかも何となく身近に感じられるような気がします。梅雨のうっとうしさがますます憂鬱になること、間違いなしデス。










となり町戦争 となり町戦争三崎 亜記 (2006/12)集英社 この商品の詳細を見る



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2007年07月09日 | 書籍 | トラックバック:0 | コメント:0

プラネテス

 また、漫画ネタ。

 主人公は宇宙飛行士。と言っても、今のように稀少職業としての宇宙飛行士じゃなく、結構普通の職業として定着している近未来の宇宙飛行士がこの漫画の主人公の職業です。

 SF的なノリよりも人間賛歌のような色合いが強いか?もっとも、こんな世界が現実になるのももうすぐそこなのかもしれないです。
 
 話自体は短いですけど、さっくり読めて後味すっきり。最終兵器彼女の対極な漫画ですな。


プラネテス (1) プラネテス (1)
幸村 誠 (2001/01)
講談社

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2007年06月28日 | 書籍 | トラックバック:0 | コメント:0

おすすめのR本

ここんとこ、グラフ書いたり、解析すんのがほぼRでできるようになるまでスキル上がってきました。

 ただ、それまでは結構歯がゆいことが、それはもういやというほどあったわけで。

 例えばグラフィクスの引数が分からないとか、ループがうまく回らないとか、オブジェクトの振る舞いがわからないとか云々。

 そもそも、これまで使ってきた言語と違うとこが結構あったというのと、最初にRを勉強し始めたのが解析オンリーで使い始めたときの変な先入観というのがあんまり良くなかったのかな〜と。

 一つの言語と考えれば、なんてことはなかったんですな・・・と気づかせてくれたのが↓の本でした。R関連の書籍ってどうしても、解析先行で書いてるもんですが、このR本はどっちかというと、組み上げ派向き。ワザ的な要素はほとんどないですが、Rで組もうとするときの必須知識がよくまとめられてると思います。

 今から勉強しようという方には、マストな1冊です。


Rの基礎とプログラミング技法 Rの基礎とプログラミング技法
U.リゲス (2006/10/22)
シュプリンガー・ジャパン(株)

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2007年05月22日 | 書籍 | トラックバック:0 | コメント:0

ローマ人の物語



  ローマ人の物語第1巻読破。一つの民族を追っていくだけで物語性があるので、やっぱローマ人はすごいなと。ただ、日本人とは民族として大きな隔たりがあるような。ローマ人は西洋的好奇心と東洋的柔軟性を持ち得ていたんでしょうな。ま、そんなことはどうでもいいんですが、これを後二十何巻も読めるのだろうか。


 



ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上)    新潮文庫

ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) 新潮文庫



  • 作者: 塩野七生

  • 出版社/メーカー: 新潮社

  • 発売日: 2002/05

  • メディア: 文庫









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2006年03月19日 | 書籍 | トラックバック:0 | コメント:0

文学青年



 どうにか、田口ランディの「モザイク」読み終わりました。


 ちょっと古いやつなので、時代の違いを感じるところもありましたけど、後半は面白くなって、一気に読み上げてしまいました。


 「コンセント」とコンセプトは似ていたんですが、こっちの方が今日的な感じ。情報化社会で、現実が現実でなくなっていく。その裏では、それで苦しむ人がいる。主人公は例のごとく、女性なのですがやはり、「コンセント」と同じくある種のバッファーとなる力をもつ女性。


 後、読み終えて思ったのが、女性は強いな〜ということ。男の著者は変なロマンチシズムにまみれたり、皮膚の上に何重もの鎧を付けたりして、自分を守ろうとしますが、女性はその点、とても描写がリアルです。社会生活では男性の方が主導的なポジションにいることが往々にしてあるけども、動物本来としての男性とは生命を継承していく過程での補完的な生命でしかないし、生物としては女性の方が完成されているんだろうし、絵画だったり、文学だったり、自分の感性で仕事するようなとこには、向いているのでしょうな。


 そういう潜在意識下での劣等感のようなものが、男を形作っている基礎にあるような・・・


 ま、ちと話それましたが、本の方はグロめの性描写もあって敬遠する方もいるかもしれませんが、読むとヒッキーになること間違いなしです。


 



モザイク

モザイク



  • 作者: 田口ランディ

  • 出版社/メーカー: 幻冬舎

  • 発売日: 2003/04

  • メディア: 文庫









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2006年03月12日 | 書籍 | トラックバック:0 | コメント:0

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